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ED(勃起不全)になる原因は?今すぐできる治し方やED治療薬について

ED(勃起不全)になる原因は?今すぐできる治し方やED治療薬について ED治療

男性のセンシティブな悩みの一つでもある『ED(勃起不全)』ですが、増加傾向にあるため深刻な問題となっています。EDは年齢に比例して発症するというイメージがあり、20~30代の方の中には「自分がEDになることなんてあり得ない」と思っている方も多いでしょう。

実は、20~30代の若年層にもEDの症状を持つ人は少なくありません。なぜなら、EDになる原因は加齢だけではないからです。若年層だからこその原因もあり、対策しておかないと困ることも多くなるでしょう。

この記事では、そもそもEDはどんな病気なのか、どんなことが原因で発症するのか、自分でできる対策法などを知ることができます。クリニックで処方してもらえるED治療薬についても簡単に触れていますので、そちらもぜひ検討してみてください。

ED(勃起不全)とは?

まずは、「そもそもED(勃起不全)って何?」という疑問を解決しておきましょう。多くの方は、性行為時にまったく勃起しない状態のことをイメージすると思います。ED診療ガイドライン第3版におけるEDの定義は、以下のようになっています。

EDとは「満足な性行為を行うのに十分な勃起が得られないか,または(and/or)維持できない状態が持続または(or)再発すること」と定義されている
引用:ED診療ガイドライン[第3版]

EDの症状

  • 勃起するまでに時間がかかる
  • 性行為中に中折れしてしまう
  • 勃起の持続時間が短い
  • 朝立ちをしないもしくは減少した

このように、性行為中に勃起しないケースはもちろんのこと、中折れしてしまった、陰茎の硬さが不十分、射精に至るまで勃起を持続できないなど、満足な性行為ができるだけの勃起を得られない状態はいずれもEDとなるのです。

つまり、勃起自体はしても射精前に元に戻る状態だとEDと捉えられます。

朝立ちの減少はEDの前兆かも

EDの症状について簡単に見てきましたが、突然まったく勃起しなくなる…というよりは、いくつかの予兆が見られることが多いです。その中でもEDの初期状態の判断基準と言われているのが「朝勃ち」です。何となく朝勃ちが少なくなったと感じた場合、それはEDの前兆かもしれません。

朝勃ちはするけど性行為時に勃起しない場合

朝勃ちはある程度確認できるのに、性的興奮ある状態で通常の勃起が確認できない場合は、陰茎の海綿体に血液が流れにくくなる器質性EDの可能性は低くなります。つまり、トラウマや鬱など精神的な問題が原因となる心因性EDの可能性が高くなるのです。

朝勃ちも性行為時にも勃起しない場合

朝勃ちもなく、性的興奮があるのに勃起しない場合は、血管や神経などの障害が原因となる器質性EDの可能性が高まります。そのような場合、ED以外にも他の病気を併発してしまうリスクがあるため、できるだけ早く治療を開始するようにしましょう。

朝勃ちの有無はEDの前兆や心因性ED or 器質性EDの見極めとしての参考にはなります。ただし、あくまでEDの前兆と捉えることが重要で、大事なのは「性行為ができるのかどうか」という点です。

少しでも不安を感じた場合は、すぐにでもカウンセリング・診察してもらいましょう。

20代のEDは意外と多い

EDと言えば30代~40代のイメージが強いと思いますが、実は20代のED率も増加傾向にあります。

EDにも原因が複数あるのですが、20代で最も多いのが心因性EDです。例えば、以下のような悩みを持っている方はEDになりやすいとされています。

  • 性行為が上手くいかずにネガティブな印象がある
  • パートナーとの性行為にトラウマがある
  • 性行為に関して自信がない

20代になると異性関係での出会いが増え、それに比例して肉体関係にまで発展することも増えます。そこで自信を喪失するような経験をする方もいますし、20代で初体験を迎えてそこでトラウマになるような経験をする方もいるでしょう。その結果、心因性EDになってしまうのです。

ストレスも考えられる

性行為でのトラウマ以外に考えられるのが、仕事によるストレスや生活習慣の乱れです。とくに20代は就職したばかりで慣れない仕事内容や人間関係、限られた睡眠時間、栄養バランスの崩れた食生活など、精神的に追い詰められることでEDになってしまう可能性があります。

一般社団法人日本性機能学会が20歳以上の日本人男性を対象とした調査によると、EHS(勃起硬度スコア)によるED有病率は30.9%にもなり、約3人に1人はEDの症状に悩まされていることが分かっています。

調査結果では20~24歳のED有病率は26.6%(50~54歳の27.8%とほぼ同等)となっており、30~40代よりも高いことが分かったのです。

ED(勃起不全)になる原因

ここからは、「なぜED(勃起不全)になるのか」という点について解説していきます。原因がイメージしやすいように、勃起のメカニズムとEDのメカニズムについて先に少し触れておきましょう。

勃起のメカニズム

  1. 性的刺激・興奮を脳が感じ取る
  2. 神経を通じて性的刺激を陰茎に伝達
  3. 陰茎の海綿体に血液が流入して勃起(硬くなる)

上記で解説した勃起のメカニズムのいずれかが欠けてしまうことでEDになってしまいます。例えば、神経に問題があると性的刺激が伝達されなくなりますし、血管に問題があれば陰茎に血液が流れにくくなります。では、それらを頭に入れてEDの原因について見ていきましょう。

器質性ED

器質性EDとは、「血管系」もしくは「神経系」のどちらか、もしくは両方が原因で生じるEDのことです。

【血管系】が原因の器質性ED

血管系の障害による器質性EDを簡単にまとめると、「血管が細くなってしまうことで血流が悪くなり、ペニスの海綿体に血液が流れにくくなるから勃起しない状態」のことを指します。例えば、以下のような障害を持っているとEDの可能性が高まります。

・動脈硬化
血管系が原因によるEDで圧倒的に多いのが、血管が硬くなって血液が流れるだけの太さにならない動脈硬化です。EDに関しては、陰茎動脈が詰まることで引き起こされる可能性があります。ペニスの海綿体の中にある血管は細いですが、それでも動脈硬化が起こる可能性はあるのです。

・脂質異常症
高脂血症や高コレステロール血症のような脂質異常症も、血管系の器質性EDの原因として挙げられます。血中脂質値が高い状態であり、分かりやすい表現で言うと「血液がドロドロ」な状態です。サラサラな血流と比較すると、どうしても血流は悪くなってしまいます。

【神経系】が原因の器質性ED

神経系の障害による器質性EDを簡単にまとめると、「性的興奮を感じても神経に問題があるため、脳からの勃起命令が伝達されない状態」のことです。脳では勃起できるだけの興奮状態にあるのに、その情報が陰茎に届かないから反応しない…のような感じですね。

・糖尿病
生活習慣病でもある糖尿病は、血糖値が高い状態が持続してしまう病気です。その状態が続いてしまうと、血管を傷付けるだけでなく神経や臓器にも多大な悪影響を及ぼしてしまいます。糖尿病による神経障害を「糖尿病性末梢神経障害」と呼び、脳からの命令伝達が滞ってEDになるのです。

・交通事故による神経障害
自動車やバイクによる事故で脊髄損傷や、椎間板ヘルニアなどによってEDになる可能性があります。脊髄損傷の場合は、勃起に関係する神経が同時に損傷することで脳からの勃起命令が伝わりづらくなります。椎間板ヘルニアも脊椎や神経を圧迫しますので、勃起命令が伝わりづらくなってしまうのです。

・その他の原因
多発性硬化症などの神経系に影響を与える病気になったり、直腸がん・前立腺がんの手術で神経が切断されてしまうケースもあります。このようなケースの場合、ED治療薬での改善が見込めない状態です。そのため、特殊な製剤を陰茎海綿体に注入することで強制的に勃起させる「ICI療法」を選択することになります。

心因性ED

心因性EDとは、不安やストレス、過去のトラウマなど心理的な要因によるEDのことです。上記の器質性EDは年齢の上昇に比例して増加傾向にありますが、心因性EDは20~30代の若い男性に多く見られます。そして、患者によって原因がバラバラなのも心因性EDの特徴です。

最も代表的なのは、性行為での失敗がトラウマになる「自信喪失型」のケースです。挿入前に勃起しなかった、挿入中に中折れしてしまった、相手を満足させられなかったなど、トラウマの種類も多くあります。自分でそう思い込んでいるケースもあれば、パートナーからの言葉で自覚してしまうケースもありますね。

そんな心因性EDなのですが、器質性EDと同じように大きく2つに分けることができます。どちらの心因性EDなのかを把握することで、効率良く改善を目指すことができます。カウンセリングや診察で上手く伝えられるように、一度自分を見直してみると良いでしょう。

一般的な心因性ED

一般的な心因性EDに当てはまるのは、どのような状況でも常に起こる勃起不全のことを指します。つまり、精神的な問題で相手が誰であろうが、どれだけ雰囲気を良くしようがまったく勃起しない、もしくは勃起が維持できない状態なのです。さらに細かく分けると、以下の2種類があります。

・無反応型
無反応型とは、その名の通り「性的に枯れている状態」のことを指します。正常な勃起には性的刺激や性的興奮が必要ですが、このタイプはそもそも性的興奮を覚えないのでどう頑張っても勃起しません。年齢的に性欲を感じにくくなったご年配の方に多いタイプです。

・抑制型
抑制型とは、パートナーとの関係が上手くいかないことから性行為を避けるようになり、性中枢の働きが抑えられることで発症するEDのことです。性的接触がなくなるだけでなく、パートナーとの性行為を想像することも避けます。そのため、本人も自覚していないままEDになっていることも多いです。

パートナーとの関係がこじれる原因はいくつもありますが、EDに関しては妊活中で排卵日に性行為を行うプレッシャーも考えられます。「妊娠できないのはもしかしたら自分のせいかも…」という不安が大きくなることで、EDを発症してしまうのです。

状況型の心因性ED

状況型の心因性EDとは、性行為の状況によって症状の有無が変化するタイプのことです。状況型の場合、主に以下の3つのタイプに分けることができます。

・パートナー関連型
パートナー関連型とは、性行為の相手によってEDの有無が変化するタイプのことを指します。妻や彼女には性的興奮を感じず勃起しないのに、それ以外の女性だと性的興奮を覚えて勃起するような感じです。風俗だとしっかりと勃起するような感じですね。相手によっては問題なく性行為できるのですが、それが原因で浮気につながって大きなトラブルになる可能性があります。

・行動関連型
行動関連型とは、性行為自体に嫌な思い出やトラウマがあって発症するEDのことです。例えば、「全然気持ちよくなかった…」という彼女の一言だけでもEDの原因になります。その他にも、早漏や遅漏のような性機能障害によって性行為自体を避けるようになった結果、EDになってしまうケースもあります。

・精神的苦痛や適応への関連型
精神的苦痛や適応への関連型とは、仕事や家庭、人間関係など日常社会におけるストレスだったり、個人的に起こった不幸で気分が落ち込んでしまうことで発症するEDのことです。性欲だけでなく食欲や睡眠欲などさまざまな意欲を下げてしまう可能性があるため、迅速な対応が必要になります。

混合性ED

混合性EDとは、上記の器質性ED・心因性EDと後述する薬剤性EDのいずれかが組み合わさって発症したEDのことです。3つすべてが組み合わさって発症することもあれば、器質性ED+薬剤性EDのように2種類が組み合わさって発症することもあります。

例えば、過去に薬の副作用で性行為中に中折れしてしまって、パートナーと微妙な空気になったことがトラウマになったとします。性行為のたびにそのトラウマが蘇って性的興奮よりも不安が大きくなったり、性行為に集中出来ない場合は心因性ED+薬剤性EDの混合性EDの可能性があります。

さらに、器質性ED+薬剤性EDによる混合性EDによって性行為が上手くいかず、それが原因で心因性EDが併発してしまう可能性も多いです。そのため、混合性EDは早めに治療を始めないとどんどん症状は悪化してしまいます。

薬剤性ED

薬剤性EDとは、服用している薬の副作用によって生じるEDのことです。

20代のように若い世代であれば、精神安定剤や向精神薬、抗うつ薬によるEDが増加傾向にあります。年齢が上がると、降圧剤や高脂血症治療薬などによってEDになる可能性があります。

では、簡単にどのような薬がEDの原因になりやすいのか見ていきましょう。

原因となる薬の種類(一部抜粋)

薬の種類
降圧剤 ・サイアザイド系「ヒドロクロロチアジド」
・カルシウム拮抗薬「ニフェジピン」
・βブロッカー「アテノロール/プロプラノロール」
・中枢作用性交感神経抑制薬「メチルドパ/クロニジン」
・アンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACE 阻害剤)
・アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)
・精神安定剤
・抗うつ薬
・向精神薬
・三環系抗うつ薬「アモキサン(アモキサピン)」
・三環系抗うつ薬「トフラニール(イミプラミン)」
・選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)「パキシル(パロキセチン)」
・選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)「ジェイゾロフト(セルトラリン)」
・セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)「トレドミン(ミルナシプラン)」
・男性ホルモン抑制剤
・抗アンドロゲン剤
・アンドロゲン除去療法(ADT)
・フィナステリド
・デュタステリド

・降圧剤
高血圧は動脈硬化を起こしやすいためEDのリスクになりますが、実は高血圧治療に使われる降圧剤も薬剤性EDのリスクがあるとされています。ただ、実際のところ「なぜ降圧剤がEDを引き起こすのか?」という明確な原因は明らかになっていません。

では、降圧剤の服用を停止すれば良いのか?と聞かれれば、答えは「NO」です。先ほども解説した通り、高血圧はEDのリスクがあります。器質性EDの可能性が上がるだけでなく、他の重篤な病気を併発してしまうリスクが上がってしまうからです。必ず自己判断せず、医師に相談するようにしましょう。

・精神安定剤・抗うつ薬など
精神安定剤や抗うつ薬を服用した場合、セロトニンの濃度が増加することでEDの可能性が高まるとされています。セロトニン濃度が増加するとノルアドレナリン系の神経を抑制したり、感覚低下によるEDや遅漏などの性機能障害を起こすと指摘されているのです。

精神安定剤や抗うつ薬の場合、添付文書にEDを含む性機能障害に関する副作用が記載されていないケースもあります。医師がしっかりと説明しないケースもあるため、知らないうちに薬剤性EDになっている可能性があるのです。ちなみに、バイアグラなどのED治療薬はうつ状態の改善にも期待できると報告されています。

・男性ホルモン抑制剤など
テストステロンは、男性の性欲に大きな影響を与える男性ホルモンです。その分泌を抑える抑制剤を服用することで、EDの症状が出始める可能性があります。例えば、AGA治療薬として有名なフィナステリド・デュタステリドといった薬は、5α還元酵素の活動を阻害するため副作用でEDになる可能性があると報告されています。

素人目では分からない

EDを引き起こす可能性がある薬剤に関しては、ED診療ガイドラインに記載されています。しかし、本当に記載されている薬が原因でEDになったかは素人目では分かりません。

そのため、自己判断をするのではなく、気になる症状が発現したらクリニックで診察を受けるようにしましょう。

今すぐできるEDの改善方法

EDの治療は専門クリニックで始めるのがおすすめですが、日常生活でも改善できることはあります。

食生活の見直し

最も簡単にできるのが、普段の食生活の見直しです。EDの原因の一つに、「血流が悪くなって勃起に必要な血液が流れ込まない」というものがあります。血流悪化の原因の一つとして、高カロリー・高脂質な食事が挙げられます。つまり、ドロドロな血液になりやすい食事ということですね。

【血液をサラサラにする食材】
血液をサラサラにし、脂肪の吸収を手助けしてくれる食材は「お・さ・か・な・す・き・や・ね(お魚好きやね)」を意識してみましょう。お魚好きやねとは、お茶・魚・海藻・納豆・酢・キノコ類・野菜・ネギ類の頭文字を取った名称であり、食事改善において覚えておくべき内容です。

【精の付く食材】
精力を高める栄養素としては、「亜鉛・ビタミンB群・ムコ多糖類・アルギニン・アリシン」などがあります。亜鉛やビタミンB群であればレバーや牡蠣、ムコ多糖類であれば山芋やモロヘイヤ、納豆などネバネバ系の食材に多く含まれています。これらの食材を意識してみると良いでしょう。

【精液を作るのに必要な栄養素】
射精をするためには、精液を十分に作る必要があります。精液を作るためには、ビタミン・ミネラル・タンパク質が必要不可欠です。大豆食品や生野菜をしっかりと摂取することで、精液を作りやすい環境を作れます。勃起改善だけでなく、こういった別アプローチも意識してみましょう。

生活習慣の見直し

生活習慣を見直すことで、EDを改善できる可能性があります。例えば、栄養バランスにこだわった食事にする、適度な運動を始める、適切な睡眠時間を確保するなどです。実際、浜松町第一クリニックが実施した調査によると、以下のような結果が出ています。

喫煙・飲酒とED

喫煙
回答者数 EDではない 軽度ED 中等度ED 重度ED 中等度ED+重度ED
喫煙歴あり 2,869 (100%) 1,323(46.1%) 627 (21.9%) 493 (17.2%) 426 (14.9%) 919 (32.0%)
喫煙歴なし 1,131 (100%) 649 (57.4%) 214 (18.9%) 143 (12.6%) 125 (11.1%) 268 (23.7%)
飲酒
飲まない 734 (100%) 426 (58.0%) 109 (14.9%) 104 (14.2%) 95 (12.9%) 199 (27.1%)
毎日飲む 1,418 (100%) 606 (42.7%) 323 (22.8%) 247 (17.4%) 242 (17.1%) 489 (34.5%)
週3~4日 517 (100%) 248 (48.0%) 119 (23.0%) 91 (17.6%) 59 (11.4%) 150 (29.0%)
週1~2日 627 (100%) 327 (52.2%) 135 (21.5%) 96 (15.3%) 69 (11.0%) 165 (26.3%)
1~2ヶ月に1回 704 (100%) 365 (51.9%) 155 (22.0%) 98 (13.9%) 86 (12.2%) 184 (26.1%)

喫煙歴ありと喫煙歴なしを比較した場合、EDリスクに約11.3%の差があることが分かります。中等度EDと重度EDの割合を比較してみると、喫煙歴ありの方が約8.3%も高いです。禁煙することでEDのリスクが10%近く下がると考えれば、モチベーションも維持しやすいでしょう。

そして、飲酒に関してまったく飲まない方と毎日飲む方を比較した場合、何と約15.3%もEDリスクの差があることが分かりました。中等度ED+重度EDの合算値で30%を超えているのも毎日飲む方のみですので、たまーに嗜む程度にすればEDを改善できるかもしれません。

睡眠時間とED(40~59歳)

回答者数 EDではない 軽度ED 中等度ED 重度ED 中等度ED+重度ED
4時間以下 82 (100%) 41 (50.0%) 15 (18.3%) 19 (23.2%) 7 (8.5%) 26 (31.7%)
4~5時間 433 (100%) 265 (61.2%) 93 (21.5%) 48 (11.1%) 27 (6.2%) 75 (17.3%)
5~6時間 845 (100%) 528 (62.5%) 177 (21.0%) 102 (12.1%) 38 (4.5%) 140 (16.6%)
6~7時間 512 (100%) 344 (67.2%) 106 (20.7%) 46 (9.0%) 16 (3.1%) 62 (12.1%)
8時間以上 172 (100%) 82 (64.1%) 17 (13.3%) 15 (11.7%) 14 (10.9%) 29 (22.7%)

睡眠時間とEDの関係を見てみると、7時間睡眠が最もEDになりにくいことが分かります。逆に、4時間未満の睡眠だとグッとEDリスクが高まってしまいます。ただ、8時間以上睡眠もEDリスクが高いことが分かりますので、寝すぎるのも問題ということですね。

運動とED

回答者数 EDではない 軽度ED 中等度ED 重度ED 中等度ED+重度ED
しない 695 (100%) 413 (59.4%) 142 (20.4%) 91 (13.1%) 49 (7.1%) 140 (20.1%)
月1回未満 695 (100%) 141 (63.5%) 45 (20.3%) 31 (13.96%) 5 (2.3%) 36 (16.2%)
月1~2回 210 (100%) 132 (62.9%) 47 (22.4%) 25 (11.9%) 6 (2.9%) 31 (14.8%)
週1~2回 342 (100%) 208 (60.8%) 78 (22.8%) 38 (11.1%) 18 (5.3%) 56 (16.4%)
週2回以上 531 (100%) 366 (68.9%) 96 (18.1%) 45 (8.5%) 24 (4.5%) 69 (13.0%)

運動とEDの関係を見てみると、非常に分かりやすい結果が出ています。まったく運動しない方が最もEDになりやすく、週に2回以上運動する方が最もEDになりにくいです。ただし、まったく運動していなかった方がいきなり週2回以上の運動を始めると体を壊したり、ストレスが溜まるため少しずつ増やしていくと良いでしょう。

ストレスの解消

仕事や人間関係などでストレスを感じている場合、ストレス解消が最も効果的な改善になります。大事なのは、「自分に合ったストレス解消法」を見つけることです。映画鑑賞・音楽鑑賞・カラオケ・ショッピング・スパやサウナ・イベント参加・スポーツなど、まずは手当たり次第に試してみるのも良いでしょう。

ただし、食事・お酒・タバコなどをストレス解消として利用する場合は注意が必要です。暴飲暴食や過度な喫煙自体がストレス解消につながったとしても、器質性EDのリスクを上げてしまうからです。いつもより少し多く食べたり飲酒するくらいなら問題ありませんので、自制できるように努力してみましょう。

パートナーとの対話

もし性行為時の失敗がトラウマとして残っている心因性EDの場合、パートナーとのオープンな対話によってEDが改善される可能性があります。性行為に対する不安やプレッシャーを抱え込むことで余計にストレスが溜まりますし、正直な気持ちを吐き出すことで精神的な安心感を得られる可能性があるからです。

なぜ性行為を積極的に誘わないのか、EDになった原因などを伝えることで一緒に解決できるように手助けしてくれることもあるでしょう。トラウマの克服だけでなく、一緒に食事の見直しや運動をすることで関係性をより充実したものにできます。ただし、オープンな対話をする際には注意すべき点もあります。

・過去のパートナーとの性行為事情を詳しくは説明しない
・過去のパートナーに対する陰口や悪口は言わない

今のパートナーにとって、過去のパートナーとの性行為事情なんて本当は聞きたくはありません。そのため、EDの原因になったであろう事象を簡潔に伝える努力をしてみましょう。

そして、過去のパートナーがEDの原因だったとしても悪口はNGです。「オープンな対話=何を言っても良い」ではないことを念頭に置いておきましょう。

ED治療薬を使用する

ED治療薬を使った治療も、EDの改善には効果的です。「薬の力を使って勃起するのは不安…」という方もいますが、厚生労働省に認定されているため安全性も高いです。生活習慣を見直しつつED治療薬を服用することで、効率良く改善していく可能性もあります。

ED治療薬によって硬さが戻り、成功体験を繰り返すことで自信がついて心因性EDの改善にも期待できるのです。次の項目では、そんなED治療薬の種類からそれぞれの強み、副作用の強さ、価格面について解説していきます。

ED治療薬の種類と効果・副作用について

バイアグラ レビトラ シアリス
有効成分 シルデナフィル バルデナフィル タダラフィル
効果の持続時間 約4~5時間 約5~6時間 約24~36時間
効果が出るまでの時間 服用後30分~1時間 服用後15~30分 服用後1~2時間
食事の影響 受けやすい 食事の内容によって受けやすい 受けにくい
副作用 一時的なほてり/紅潮/動悸/頭痛/消化不良/腹痛など 一時的なほてり/心悸亢進/頭痛/鼻づまり/めまいなど 一時的な紅潮/背筋痛/消化不良/頭痛/鼻づまりなど
価格(1錠あたり) 25mg:400~900円
50mg:700~1,200円
10mg:900~1,500円
20mg:1,400~1,800円
10mg:800~1,100円
20mg:1,000~1,200円

EDの改善にはED治療薬がおすすめと解説しましたが、どのような治療薬があるのか簡単に表にまとめてみました。表を見ただけでも、それぞれに違いがあるのが分かると思います。そのため、その人の生活環境や性行為頻度によって服用すべき薬が異なってくるのです。

ここからは、そんな各ED治療薬の特徴や強み、どんな方におすすめなのか詳しく解説していきます。できるだけ簡潔に解説していますが、その中でも以下の単語が多く出てきますので、理解した上で読み進めていくことをおすすめします。

重要な用語

  • PDE5(ホスホジエステラーゼ5):cGMPを分解する酵素のことです。射精後などに優位になるため、勃起を抑制する役割をもつ。
  • cGMP:性的刺激を受信することで活性化し、陰茎の平滑筋が緩んで血流が良くなるため正常な勃起に必要な物質のこと。

バイアグラ

バイアグラとは、シルデナフィルを有効成分としたED治療薬です。アメリカ大手の製薬会社ファイザーが開発しており、その歴史の長さから最も有名なED治療薬とも言えるでしょう。国内では1999年に厚生労働省から承認されており、現在では特許も切れているためジェネリック医薬品でも提供されています。

シルデナフィルの作用機序は、PDE5を選択的に阻害することでcGMPの分解を抑えることです。これにより平滑筋弛緩作用が持続して血流が改善され、正常な勃起を維持しやすくなります。

バイアグラの強み

  • 昔から使われている歴史と実績のあるED治療薬
  • レビトラとシアリスの間を取ったような効果に期待できる
  • さまざまな形状があるため服用しやすい
  • 他の治療薬と比較してリーズナブルに購入できる

バイアグラはED治療薬の代表格として、ほとんどの方が認知している薬です。確かな実績があるため安心感があり、バイアグラから始める方も多くいます。効果が出るまでの時間や効果の強さ、持続時間などは他のED治療薬の間くらいなのでバランスが良いです。

ジェネリックであれば、多くの製薬会社が提供していることから形状の種類も豊富です。水なしでも服用できるフィルム型もありますので、錠剤が苦手な方でも飲みやすいのは大きな強みでしょう。価格帯もリーズナブルなので、長期間使いたい方にも向いています。

》バイアグラの特徴や価格が安いおすすめのクリニックはこちらで解説

レビトラ

レビトラとは、バルデナフィルを有効成分としたED治療薬です。バイアグラの次に研究開発されたED治療薬であり、2004年から販売が開始されました。すでに20年以上の実績があり、安心して服用することができるでしょう。

バルデナフィルには、勃起状態を妨げるPDE5の働きを抑制し、cGMPを活性化させる効果に期待できます。基本的な作用機序に関しては、上記のシルデナフィルと同じような効果に期待できると覚えておけば問題ありません。

レビトラの強み

  • 服用してから効果が出るまでが15~30分と非常に早い
  • 勃起時の硬さに最も期待できる
  • 食事の影響や持続力はバイアグラより優秀

レビトラ最大の強みは、ED治療薬の中でも効果に期待できる点です。服用してから15~30分ほどで効果が出始め、勃起時の硬さにも期待できます。持続時間も約5~8時間とバイアグラよりも長いですし、食事の影響も受けにくいとされています。

注意点としては、先発医薬品「レビトラ」の現在販売は行っていません。そのため、レビトラはジェネリック医薬品しか選択することができない状態です。バイアグラよりもやや高価なため、性行為の頻度が多い方はバイアグラやシアリスを選択した方がコスパに優れています。

レビトラに関しては『レビトラ通販のおすすめクリニック5選|効果時間や副作用も徹底解説』にて詳しく解説していますので、気になった方はぜひ参考にしてみてください。

シアリス

シアリスとは、タダラフィルを有効成分としているED治療薬です。国内先発薬としては日本新薬株式会社から発売されており、用量としては5mg/10mg/20mgの3種類となります。バイアグラやレビトラよりも新しい治療薬なのですが、持続時間が長いことや副作用が発現しにくいことから世界シェアは1位です。

タダラフィルは、勃起を促すcGMPを分解しないようにPDE5の働きを阻害することができます。それによりcGMPが活発に働き、勃起状態を維持することができるのです。こちらも基本的にはシルデナフィル・バルデナフィルと同じ効果に期待できます。

シアリスの強み

  • 効果の持続時間が約24~36時間と非常に長い
  • 食事の影響を受けにくい(いつでも服用しやすい)
  • 副作用の発現率も低めなので安全性が高い

シアリスの強みは、何といっても24~36時間という圧倒的な持続時間です。服用すれば1日~1日半は効果に期待できますので、旅行前などに服用しておけば、当日に焦らずに済みます。持続時間は長いですが、性的刺激がなければ自然に勃起することはありません。

食事の影響も最も受けにくいため、急に性行為の流れになっても服用しやすいです。副作用の発現率も低いなど、安全性にも優れています。シアリスに関して詳しく知りたい方は、『シアリス通販・処方ですぐ届く!土日祝でも即日発送の人気クリニック6選』を参考にしてみてください。

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