男として、いざというときに失敗してしまうのはどうしても避けたいものですよね。精神的な不安によるED(勃起不全)、加齢によるED、どちらの場合であっても治療薬を服用すれば勃起をサポートすることができます。
とくに精神的な問題でEDになってしまっている場合は、治療薬を使うことで「性行為に対する慣れや自信」が出てきて、そのあとは治療薬を使わずともスムーズに性行為ができるかもしれません。
この記事を読めば、どんなED治療薬があるのか、それぞれどのような効果・副作用があるのかを知ることができます。服用時の注意点や知っておきたい豆知識なども解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
ED治療薬(バイアグラ・レビトラ・シアリス)の比較
ED治療薬は、主に3種類あります。
それぞれ勃起時の硬さや持続時間、服用してからの即効性などに大きな違いがありますので、自分にどの治療薬が合っているのかここである程度理解しておきましょう。
お薬名 (ジェネリック品) |
バイアグラ (シルデナフィル) |
レビトラ (バルデナフィル) |
シアリス (タダラフィル) |
---|---|---|---|
価格* | ジェネリック25mg:418円 ジェネリック50mg:858円 |
ジェネリック10mg:1,386円 | ジェネリック10mg:968円 |
勃起の硬さ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★ |
持続時間 | 約3~6時間 | 約5~8時間 | 約24~36時間 |
即効性 | 30分後~ | 30分後~ | 1時間後~ |
食事の影響 | 受けやすい | やや受けにくい | 受けにくい |
お酒の影響 | 適量は問題なし。飲み過ぎはお酒が回りやすくなる | ||
副作用 | 出やすい | もっとも出やすい | 出にくい |
※2.勃起の硬さ・持続時間・即効性・食事の影響・副作用に関しては個人差があります。
価格帯に関しては、バイアグラのジェネリックが安く使い勝手の良い価格帯で、持続時間と即効性には大きな差があることが分かります。ここからは、各ED治療薬の特徴について見ていきましょう。
バイアグラの特徴とおすすめの人
- 最も知名度があり多くのクリニックで購入可能
- ジェネリック医薬品を選べばコスパも良い
- 持続時間は短いものの勃起時の硬さは強め
- 食事の影響は受けやすく副作用はやや出やすい
「ED治療薬と言えば?」と聞かれれば、ほとんどの人がバイアグラと答えるでしょう。それほどに高い知名度と実績を誇っている治療薬です。
バイアグラの主成分であるシルデナフィルには血流促進効果があり、それによって勃起するようサポートしてくれます。ジェネリックであればコスパも悪くありません。
服用開始から約30分~1時間ほどで効果を実感できることが多く、比較的早めです。その一方で、持続時間は約4時間と他の治療薬と比較したら短いのも特徴と言えるでしょう。長すぎず、短すぎず、程よい持続時間とも言えるかもしれません。
食事の影響は出やすいとされているため、性行為するのであれば、食事時間も考慮する必要があるでしょう。食後に服用した場合は、効果が薄れてしまう可能性があります。
- 一番オーソドックスなタイプのED治療薬を探している人
- 知名度の高いED治療薬を望んでいる人
- 4時間ほどの持続時間で問題ない人
個人的にバイアグラは平均的な要素が多く、オーソドックスなED治療薬と思っています。そのため、ED治療薬を服用するのが初めての方におすすめ。「バイアグラ通販でおすすめのクリニック」はこちらのページで解説しています。
レビトラの特徴とおすすめの人
- 厚生労働省にも認可されているED治療薬
- 服用してから効果が出るまでの即効性が最大のメリット
- 食事の影響も受けにくいため急な性行為でも服用しやすい
- ジェネリック医薬品しかないがコストは高め
レビトラは、世界で2番目に開発されたED治療薬で、厚生労働省に認可もされています。※現在流通しているのは、ジェネリック品となります。
そんなレビトラ最大の特徴は、何といっても服用から効果が実感できるまでの時間・即効性です。早い人であれば、服用してから約20分で効果を実感できます。持続時間も約8時間とバイアグラの倍近くとなっており、急な性行為でも安心なED治療薬と言えるでしょう。
ただし、他のED治療薬と比較すると料金が少し高めです。毎日服用する場合、コスパはあまり良くないかもしれません。副作用に関しても比較的出やすい部類ですので、服用時にはどのような副作用があるのか事前に知っておくことが大切です。
- 効果が出るまでの時間を短くしておきたい人
- ED治療薬として効果の強いものを探している人
シアリスの特徴とおすすめの人
- 服用後の効果持続時間が非常に長いのが最大の特徴
- 食事の影響が少なく副作用も小さめ
- 勃起時の硬さは他のED治療薬に劣る
- 服用してから効果が出てくるまでの時間は長め
シアリス最大の特徴は、他のED治療薬よりもずっと長い持続時間です。約36時間近く効果が持続する可能性があり、バイアグラの8倍以上、レビトラの4倍以上と考えればどれだけ長いか分かると思います。

効果のピークが約36時間続くという意味ではなく、ピークは3~4時間後で36時間は効果が残存する可能性がある…ということです。
それに加えて、食事の影響も受けにくいのもシアリスのメリットでしょう。基本的には空腹時の服用がおすすめのED治療薬ですが、シアリスは「800kcal程度の通常の食事」であれば影響は受けにくいとされているのです。副作用自体も発現率は低く、仮に出たとしても症状は小さめです。
その一方で、勃起時の硬さは他のED治療薬と比較すると抑えめとなっています。そして、服用してから効果を実感できるまでの時間も約1時間と長めです。「今すぐに性行為を始めたい!」という人には不向きですので、自分の性行為環境をしっかりと見極めた状態で処方をお願いすると良いでしょう。
- 勃起時の硬さよりも持続時間にこだわりたい人
- 性行為までの時間を確保できる人
- いつ性行為するかタイミングが読めそうにない人
ED治療薬の副作用や症状について
ED治療薬をクリニックで処方してもらう際には必ず医師から副作用について説明があると思いますが、事前に把握しておけるように確認しておきましょう。
①:バイアグラの副作用について
まずは、バイアグラの副作用と発現率について。一部を抜粋して表にしています。
1%以上 | 0.1%~1%未満 | 0.1%未満 | |
---|---|---|---|
循環器 | 顔のほてり/潮紅 (割合:5.78%) |
胸痛/動悸/頻脈 | 高血圧/不整脈/不完全右脚ブロックなど |
精神・神経系 | 頭痛 (割合:3.87%) |
めまい/傾眠/昏迷 | 異常感覚/下肢痙攣/記憶力低下/興奮/緊張亢進/錯乱など |
肝臓 | – | AST増加 | ALT増加/LAP上昇/LDH増加/血中トリグリセリド増加など |
消化器 | – | 悪心/胃腸障害/口渇/消化不良/腹痛 | おくび/胃炎/胃不快感/下痢/口唇乾燥など |
泌尿・生殖器 | – | – | 陰茎痛/射精障害/朝立ちの延長/半勃起持続 |
頭痛も約3.87%ありますが、どちらも時間が経てば自然と落ち着いていくとされています。効果の持続が約4時間となっていますので、半日経っても副作用が出ている場合は医師に相談するようにしてください。
②:レビトラの副作用
続いて、レビトラの副作用と発現率について。一部を抜粋して表にしています。
1%~10% | 0.1%~1%未満 | 0.01%~0.1%未満 | 頻度不明 | |
---|---|---|---|---|
循環系 | ほてり(10.6%) | 高血圧/心悸亢進/頬脈 | 失神/低血圧/顔面浮腫など | 起立性低血圧/狭心症 |
精神神経系 | 頭痛(11.7%)/めまい | 不眠症/異常感覚/めまい | 不安/緊張亢進/一過性全健忘 | – |
肝臓 | – | 肝機能検査異常/γ-GTP増加 | – | – |
呼吸器 | 鼻閉 | 副鼻腔うっ血/呼吸困難/鼻出血 | – | – |
消化器 | 消化不良 | 腹痛/下痢/胃炎/嘔吐/胃食道逆流 | 嚥下障害/食道炎 | – |
感覚器 | – | 視覚異常/結膜炎/霧視/羞明/彩視症など | – | 緑内障 |
③:シアリスの副作用
最後に、シアリスの副作用と発現率について。一部を抜粋して表にしています。
1%以上 | 0.2~1%未満 | 0.2%未満 | 頻度不明 | |
---|---|---|---|---|
循環器 | 潮紅 | 動悸/ほてり | 血管拡張/心拍数増加/狭心症など | 心筋梗塞/心臓突然死など |
感覚器 | – | 霧視/眼の充血/眼の異常感 | 耳鳴/視覚障害/眼痛/眼刺激など | 色覚変化/回転性眩暈/網膜静脈閉塞など |
消化器 | 消化不良 | 上腹部痛/悪心/胃食道逆流性疾患/下痢/嘔吐など | 便秘/腹部膨満/軟便など | 食道炎 |
肝臓 | – | 肝機能異常(AST上昇/ALT上昇/γ-GTP上昇) | ALP上昇 | – |
筋骨格 | 背部痛/筋痛/四肢痛 | 関節痛/筋痙攣(筋収縮)/筋骨格痛 | 筋骨格硬直/頚部痛/殿部痛 | – |
精神・神経系 | 頭痛 | めまい/睡眠障害 | 錯感覚/傾眠/不安/片頭痛 | 脳卒中/感覚鈍麻 |
呼吸器 | 鼻閉 | 鼻炎/副鼻腔うっ血 | 呼吸困難/喀血 | 鼻出血/咽頭炎 |
その他 | – | 疲労、無力症、疼痛など | 熱感、末梢性浮腫、粘膜浮腫、口渇 | – |
併用禁忌薬について
併用禁忌薬とは、ED治療薬と併用して服用することを禁忌としている薬のことです。
どの治療薬にも共通して禁忌とされているのが『硝酸剤』です。硝酸剤とはニトログリセリンなど心筋梗塞や狭心症の治療に使われる薬のことです。
ED治療薬は、血管拡張作用を用いて陰茎に血液が行きやすいように補助してくれますが、硝酸剤も血管拡張作用によって心臓の症状を改善することができます。「お互い血管拡張作用に期待できる」ということです。
そのため、この薬と併用することで血圧が急激に低下してしまう可能性があります。血圧の急激な低下は命に関わる可能性がありますので、同時に服用しないようにしてください。
副作用が出た場合はすぐに医師に相談
ここまで各ED治療薬の副作用について解説してきましたが、副作用はいつどのくらいの強さで発現するか分かりません。軽い潮紅や頭痛くらいであれば時間と共に落ち着いてきますが、1日中ずっと体調が優れない可能性も十分に考えられます。
もし不安に感じたり、症状が重いと感じたりした場合は放置せず医師に相談しましょう。治療薬の変更や、症状を抑える薬の処方など、対面診療でもオンラインでも医師が適切に対応してくれるので安心です。
ED治療薬で気を付けたいポイント3つ
ここからは、ED治療薬を服用する際に気を付けるべきポイントを3つ解説していきます。このポイントを知っておくことで、治療薬の効果を高められる可能性が上がりますよ。
①:個人輸入の代行通販はしない
「病院やクリニックでED治療を受けるのは恥ずかしい…」「保険が使えないから治療費が高い…」という理由で、正規ルートではなく『個人輸入の代行販売』を活用してED治療薬を購入する人がいます。
たしかに誰にもバレることがありませんし、薬代だけで済むためコスパは良いかもしれません。しかし、ED治療薬をこのような形で購入するのはNGです。なぜなら、コスパ以外にメリットがほとんどないからです。
むしろデメリットばかりであり、EDを治すどころか悪化することもあれば、重篤な副作用が発現してしまう危険性まであります。
①:偽薬の可能性
ED治療薬を製造している製薬会社4社が過去に行った調査結果では、「インターネット経由で個人輸入したED治療薬の内55.4%が偽造品だった」となっています。つまり、半分以上が偽薬だったということですね。素人目では、本物か偽物か見極めることはほぼ無理と言えるでしょう。
②:医薬品副作用被害救済制度が適用されない
医薬品を指示通りに服用したのに重篤な副作用が発現し、それによって入院治療が必要になった場合に医療費を給付される制度が『医薬品副作用被害救済制度』です。個人輸入の場合、この制度を適用させることはできません。すべて実費のうえ、原因究明まで時間がかかることもあります。
②:できるだけ空腹での服用が望ましい
薬は食後に飲むものだというイメージがありますが、ED治療薬はできる限り空腹での服用が望ましいとされています。満腹時と空腹時で比較した場合、空腹時の方が2倍以上早く効果を実感しやすいとされています。

食後に服用すると全く効果がないという訳ではありませんが、少し効果が出にくくなるかもしれないと思っておくといいでしょう。
とはいえ、食事をした後の流れで性行為をすることもあるでしょう。そんなときは食事から2時間空けるか、食事の影響を受けにくいとされているレビトラかシアリスを選んでみてください。
③:オンラインクリニックは安くて即日発送
EDということを知られるのは非常に恥ずかしいですよね。病院やクリニックに通っていることを知られるだけでもストレスに感じる人もいます。そこでおすすめなのが、インターネット経由で診察・処方を行う『オンラインクリニック』を利用することです。
- ネット環境さえあればどこでも診察が受けられる
- 通院する必要がないため社会人でも診察を受けやすい
- 全体的に対面診療よりも安く治療を受けられる
- オンラインクリニックならではの割引を受けられる
オンラインクリニックは比較的遅い時間まで対応しており、夕方以降や土日祝日しか時間が確保できない社会人でも利用しやすいです。通院する必要がないため、知り合いや家族に見られることもありません。安心してお薬を処方してもらうことができます。
診察代が無料で、キャンペーンで薬代も比較的安いなどコスパにも優れています。お薬の配送については分かりにくく配慮された梱包になっているので、その点も安心してください。
オンライン診療でのバイアグラ処方におすすめのクリニックは、「バイアグラ通販でおすすめのクリニック」の記事を参考にしてみてください。
ED治療薬についてよくある質問
最後に、ED治療薬についてよくある質問をQ&A形式で解説していきます。ちょっとした疑問だったとしても、解決するだけで気持ちよく治療をスタートできますよ。
Q.EDではないけど服用して問題ない?
EDと診断されていない方でも、医師の判断のもとで服用することは可能です。勃起時の硬さに不安がある方や、早漏の方にもおすすめです。
EDとは言い切れないけど、もう少し硬ければ…と悩んでいる方もおられるでしょう。ED治療薬はEDにつながりやすくなる酵素PDE-5の働きを阻害し、海綿体内の血液量を増やす効果に期待できます。そのため、勃起時の硬さにも影響を与えるのです。
また、海外の論文では射精までの時間も伸びたとされているものもあったり、ED治療薬は射精したからといって効果が無くなる訳ではなかったりするため、早漏で悩んでいる方にもおすすめです。
Q.お水が無くても飲める?
ED治療薬は粉薬や顆粒タイプではないため、水が無くても飲むこと自体はそこまで難しいことではありませんが、消化までに時間がかかり、効果が出るまでの時間にも影響が出てくる可能性があります。
お水なしで服用できるタイプを探している方は、ODフィルムタイプ(薄いフィルム状のバイアグラ)がおすすめ。フィルムタイプのため、口に含ませるだけで自然と溶けていき、水分なしでも服用できるようになっています。
効果はほぼ変わらないとされていますが、ODフィルムタイプは取り扱いのあるクリニックが限られているため、事前に取り扱いがあるかどうかを調べてから診察を受けるといいでしょう。
Q.保険適用はされる?
ED治療に関する治療費は保険を適用することができません。
健康保険を適用させるためには、日常生活に支障をきたす病気の治療であることが必要です。しかし、厚生労働省はED治療に使われる薬を『生活改善薬(日常生活をより良いものにするための薬)』として見解を示しています。
つまり、「仮にEDだったとしても、性行為が難しいだけで生活できないわけではない」とされているわけです。これらのことから、ED治療は自由診療の範囲内と定められており、保険を適用させることはできません。
ED治療で保険が適用されるケース
不妊治療目的でEDを治療したい場合、保険が適用されるケースもあります。不妊治療にはいくつかの種類があり、「男性不妊・女性不妊・原因不明の機能性不妊」のいずれかです。つまり、EDなどによる男性不妊と認められた場合、保険が適用される可能性があるのです。
ただし、保険適用で購入できるED治療薬はバイアグラとシアリスの2種類だけであり、レビトラは自由診療の範囲内となってしまいます。バイアグラとシアリスは「日本生殖医学会ガイドライン」において、推奨レベルA/Bに該当しているからですね。
※オンラインクリニックでは保険適用外となることが多いので、ご留意ください。
Q.1日に2回飲んでも問題はない?
ED治療薬は24時間で1錠しか飲んではいけません。
各ED治療薬の添付文章には以下のように記載されています。
【バイアグラ】
1日の投与は1回とし、投与間隔は24時間以上とすること。
引用:厚生労働省
【レビトラ】
1日の投与は1回とし、投与間隔は24時間以上とすること。
引用:https://pharma-navi.bayer.jp/
【シアリス】
なお、いずれの場合も1日の投与は1回とし、投与間隔は24時間以上とすること。
引用:医薬品医療機器総合機構
Q.服用すれば何もしなくても勃起する?
性的興奮・性的刺激を受けない限り、自然に勃起するケースは考えにくいです。
注意しておきたいこととしては、性的興奮でも反応してしまうことが多いため、エッチな妄想をしていると勃起してしまう恐れがあるということです。
ED治療薬に勃起を促進させる効果はありません。血液が陰茎に流れやすい環境を作り、それに付随して勃起しやすい環境を作る薬です。パートナーと、そのような雰囲気になっていない時や外出中は注意していた方が良いかもしれませんね。